GOCCOART EXHIBITION
7月 9, 2011 § コメントする
FM802名物プロデューサー、谷口氏とのタイアップ企画・第一弾!
東西から4名づつ、洗練を極めたポップセンスを放つ気鋭の作家達が、
デジタルスクリーン製版の味わいを最大限に表現し尽くす企画展です。
詳細情報は追って告知しますので、皆様お楽しみに!
2011年8月24日 10:00 – 9月6日 20:00
JR大阪三越伊勢丹 3F DMO ARTS
2月 3, 2011 § コメントする
CREATOR’S FILE Vol.2
しし(Shishi Yamazaki)
彼女は天才だとおもう。”安易で大袈裟な褒め言葉” ではなく、
天啓を感受して形にしていくという意味での、文字通りの才能。
しかも媒体としての彼女の物腰には、静謐にして内なる錬金術的
燃焼を宿すストイシズムが感じられる。
この度、『一族』の題名で表されている制作郡は、『マスク』と
呼ばれる、一日一作品ずつ増殖していくシリーズの中間報告的な
内容となっていて、完結された末の凄まじさを予感させる。
彼女を私に紹介してくれた同じく才気あふれるサリメコ氏にも
心から感謝したい。
『一族』
連日発掘される奇妙なマスクの数々….その数はついに三百を超えようとしている。
これまでの学説では、その個体差から別々のルーツをもつ硬質な有機体であると
解釈されてきた。しかし最新の研究成果により、同一の発祥源から多様な種族へと、
枝分かれしていることが解明されつつある。キーとなる主要な遺伝子を辿ることで、
みるみるるうちにカバラの図のようなファミリーツリーが浮かび上がってきたのだ。
因果関係を覆うベールが取り払われたとき、今までバラバラに見えていた、一連の
”マスク”は、実は同じ系統として広がった『一族』であることがわかってきている。
古来からの言い伝えでは、「全てのマスクが揃い、着用されるその時、 神格は宿り、
一族総出の儀式が行われる。」とされている。この系譜図にひろがる仮面達は、
あたかもその瞬間を待つかのごとく、今は静かに眠っているのかもしれない。
プロフィール https://nunobu.wordpress.com/%E3%81%97%E3%81%97/
1月 29, 2011 § コメントする
CREATOR’S FILE Vol.4
Kuniko Otomo
日頃からテキスタイルデザイナーとして、インテリアやファッションの分野で活躍
している彼女は、国内外での研究を通じて ”プリント表現”を探求し続けている。
そんな彼女の今回の試みは、メインの部分に孔版印刷をほどこしたアブストラクト
な壁面レリーフ。
coccaのコンペティション(数々の受賞歴を持つ)でも、とりわけ目を惹くことと
なった、伸びやかなドローイングの魅力が存分に味わえる内容になったとおもう。
プレ・ボタニカ…
それは 目に見えぬども 確かな実感として存在し
私たちの無意識の森のトンネルから辿り着ける
生成の不可思議に触れる秘密の闇に繁茂している
時間の外に咲く花は
鉱物でも気体でも動物でもあり得る不可分性のなかで
今日も生まれる新しい日常に永遠に関与しつづけるのだ
文 イズモネシア
『プレ・モダニカ』壁面レリーフ
プロフィール https://nunobu.wordpress.com/大友邦子/
1月 24, 2011 § コメントする
CREATOR’S FILE Vol.3
keiko Akatsuka
彼女の手によって、一枚一枚、細やかに描きおこされた”紋章図版”。
それは、前時代に頻繁に見られた西洋社会の優位性でも、その反動として、無意識
の民族的コンプレックスから発せられるマイノリティーな立場からの表現でもない。
そこには、今の時代にふさわしい地球規模のニュートラルな視点からとらえられた、
” ローカルな儀式色の濃いフォークロア”の描写が淡々と描かれている。
モチーフの選び方も、ボタニカルアートや西洋神秘学から、中南米的なコロニアル〜
クレオール〜ポストコロニアルな文脈にまで及んでいる。
ここから発せられるアカデミックの呪縛から解放された紋章世界は、2010年代だから
こそ、今世紀的な新しい尺度での魅力的な広がりを見せていくのだとおもう。
『血族の印』紋章図版 40版 衛兵図版3版 2010~2011年制作
プロフィール https://nunobu.wordpress.com/赤塚桂子
1月 24, 2011 § コメントする
CREATOR’S FILE Vol.1
heso
浅井晶木 尾野由佳 澤田美野里 須藤千賀 水戸守奏江
hesoさん達の創造性に触れるきっかけとなったのは、cocca(代官山) テキスタイル・コンテストに、審査員として参加させて頂いた時のことです。 彼女達が紡ぎだす、一見ポップでコンテンポラリーな世界観のなかには、 特定の地域やDNAに制約されることのない、フォークロア~シャーマニズムの 体温を感じることが出来ます。 ”日本のおヘソ”(?)が伊勢神宮だとするならば、今回の展示会には Izumonesia=出雲とheso=伊勢の霊脈をほのめかす謎のキーワードが 隠されているかもしれません。
『お守り』
周りの人を大切にすること。
その人達のために何かを考えること。
それらはhesoのクリエイティブの原点でもあります。
1月 1, 2011 § コメントする
最新型のデジタルスクリーン製版機 GOCCOPRO 100 を使用した作品展!
シルクスクリーン印刷の新しい地平を探りつつ、次世代クリエーターによる
エクスペリメンタル・フォークロアな作品群を紹介!
■ アフリカ的・民俗モチーフをコンテンポラリーに表現した、しし氏の『一族』。 ■ 弥生的アニミズムをコンセプチュアルに体現するユニット、heso の『お守り』。 ■ 架空の紋章を精緻なタッチで描き込んだ、赤塚氏の『血族の印』。 ■ 夜想するエーテル世界を描写した、大友氏の『プレ・ボタニカ』。 ■ シルク製版機 GOCCOPROに降臨し、御神体と化した、イズモネシア。 他、孔版印刷研究所・初代所長が指揮する孔版印刷表現の粋をお楽しみください。 日程: 2011年2月11日(金)- 27日(日)休館日:毎週月曜日 11:00 - 18:00 場所: 東京都世田谷区池尻2−4−5IID世田谷ものづくり学校1F MultipleSpace 主催: 理想科学工業株式会社×世田谷ものづくり学校 企画: 孔版印刷研究所(IID布部/旧校長室アトリエ)
IID http://www.r-school.net/2011/02/riso-goccopro-printa-animizumo.html Izumonesia http://izumonesia.jp/ e-mail: izumonesia@gmail.com